ホーム 風疹流行情報 先天異常部より 事業内容

 

<妊婦さんへ>

 

妊娠24週ころまでは人ごみをなるべく避けましょう

 先天性風疹症候群は、妊娠の早い時期ほど発生リスクが高く症状も重くなります。排卵前および妊娠20週以降の発症では基本的に永続的な障害を残しませんが、念のため妊娠24週頃まで、特に妊娠12週未満の妊娠初期は可能な限り人ごみを避け、子どもの多い場所への長居を避けるようにしてください。
 戻る

 

妊婦さんのご家族はすぐにワクチン接種を受けましょう 

 妊婦さん本人は風疹ワクチン接種を受けられません。今回の流行では,20〜40歳代の男性患者さんが多く、まさに妊婦さんの夫世代です。ご家族が家庭外で風疹にかかって妊婦さんのいる自宅に持ち込むことのないよう、同居のご家族は予防接種を受けてください。その際には、麻疹風疹混合ワクチン(MRワクチン)の選択をおすすめします。近年、麻疹(はしか)も時々流行することがあり、妊婦さんが麻疹にかかると流早産率が高く危険です。この機会に麻疹の抗体も獲得しておきましょう。
 戻る

 

妊娠が終わったらすぐワクチン接種を受けましょう

 出産後(流産後)、今回の妊娠が終了したら、ワクチン接種を受けましょう。風疹抗体価がHI法で16倍以下の方が対象ですが、それ以上の方が接種を受けても差し支えはありませんので、抗体価のわからない人も受けてください。

 横浜市立大学附属市民総合医療センターでは2004年10月から、妊娠初期検査での風疹HI抗体価が16倍以下の方および抗体価のわからない方を対象に、産後4日目に(自然分娩、帝王切開ともに)産褥早期風疹ワクチン接種を実施しており、現在まで重い副反応を発症した方はいません。軽い副反応もまれで、時に接種部位の痛みや腫れ、倦怠感、関節痛などのケースがありますがすみやかに軽快します。

 効果については、抗体陰性(HI<8倍)の方の抗体獲得率は100%でした。低抗体価(8倍または16倍)の方については、1ヶ月健診では高い有効率がみられたものの、次の妊娠で受診した際に測定すると、接種前の値の4倍以上の抗体価を保つ方は20%程度でした。一旦は抗体価が上昇するので全く無効なわけではないと考えています。現在の幼児が受けている2回接種を我々おとなの世代は受けていないので、その2回目を受けるつもりで、低抗体価の方も接種を受けていただきたいと思います。
 戻る

 

「もしかして風疹?」と思ったらかかりつけの医師にまず電話で相談を

 妊娠してから、たまたま職場で風疹が流行するなどして、自分にも発疹や発熱が生じてしまった場合、まずはかかりつけの医師に電話で相談してください。連絡なく受診するのは、他の妊婦さんへの感染拡大のおそれがありますので避けて下さい。確実に診断するためには症状出現時と1〜2週間後の抗体検査が望ましいです。

 もし風疹と診断された場合、赤ちゃんへの影響の可能性は、妊娠週数や予防接種歴、抗体測定歴などによりさまざまです。あわてないで、かかりつけの医師とよく相談してください。
 戻る

 

同居家族や職場同僚に風疹患者さんが発生したらかかりつけの医師に相談を

 風疹患者さんとの濃厚な接触は、本人の症状がなくても、まれに胎児感染を起こすことがありますので、そのようなことがはっきりしたら、かかりつけの医師に報告し相談してください。濃厚な接触とは、同居する家族(夫や子ども)の明らかな風疹発症などです。風疹患者さんと一瞬すれ違っただけでは通常は心配ありません。
 戻る