4. 思春期女子の月経異常-その他の月経周期異常

希発月経や周期不整であっても通常は経過観察を行う。
頻発月経では、ほとんどの場合は無排卵周期による破綻出血であるが、日常生活のQOLが低下するのみならず、しばしば連続する不正出血となり貧血となる。しかし、稀に、出血傾向を来す血液疾患(特発性血小板減少性紫斑病、von Willebrand病、血友病、白血病など)によって頻発月経が起こる場合もあり、特に過多月経を伴う場合などには、注意が必要である。基本的に内因性のエストロゲン分泌を認めるため、Holmstrom治療を行うが、不正出血のコントロールが難しければ、初回はKaufmann治療を行うか、エストロゲン・プロゲスチン配合薬による治療をおこなうこともある。