6.正常所見8-10週
<正常所見8-10週>
妊娠8週以降の胎児の様子をみていきましょう。
それまでは、小さな塊にしか見えなかった胎芽ですが、勾玉のように頭と胴体が分かるようになったあとからは、どんどん成長が分かるようになります。
この時期の頭殿長(CRL)は、15-30mmで、個体差もほとんどなく、もっとも分娩予定日、妊娠週数を決定するのに適した時期です。
妊娠8週
ピーナッツからぬいぐるみ
妊娠8週になれば、頭部と胴体(ピーナッツの様に見える)だけでなく、手足も丸くついているのが分かります(ぬいぐるみの様に見える)。頭と腰を振っているところを見ることもできます。胎児の周りには羊膜が見えます。羊膜の内側は羊水腔、外側は胚外体腔と呼びます。
妊娠9週
妊娠10週
妊娠8週以降胎児の頭部と体幹、四肢が分かるようになった後、それぞれがより人に近い比率へと発達してくるのを観察することができます。
手足は長くなりますし、臍帯も長くなり、体をくねくね動かしているところに遭遇します。体幹の動きや、捻じれによって頭殿長が徐々に測定するのが困難になっていきます。
大きくなればなるほど、計測に胎動の影響をうけやすくなりますから、じっと待って、なるべくニュートラルポジションにあるときに測定するようにしましょう。昨今の超音波機器では経腹でも十分みえます。角度が悪いと思うときは、経腟、経腹試してみてよい画像が得られる方を採用するのがよいです。