思春期に接種するべきワクチン

・ 近年,度重なる予防接種法の改定に伴い,現在,法律で「定期接種」によって集団として予防するべきと定められた疾患は,A 類疾病では,麻疹,風疹,ジフテリア,百日咳,破傷風,ポリオ,日本脳炎,結核,b 群インフルエンザ菌,肺炎球菌,HPV,水痘,B 型肝炎の 13 種類である.これらの疾患予防ワクチンが定期接種となっている.これは海外の予防接種政策とほぼ同等のレベルになっている.これらの推奨接種年齢を 表7 に示した.

表7 のうち,思春期世代での接種が推奨されているのが,日本脳炎,ジフテリア・破傷風(DT),HPV ワクチンである.
・ 母子感染予防などのプレコンセプションケアの観点から思春期までに接種しておくべきワクチンは,B 型肝炎ワクチン,MR ワクチンである.