編 集 後 記

 満を持して,本稿が発刊に至りました.

 毎年,研修委員会では研修ノートのテーマを時代の流れを汲みながら周産期医療, がん診療,生殖医療,女性のヘルスケアなどから抽出して,十分に練って決定しております.最近を振り返ると,一昨年はオリンピック・パラリンピック開催を前にして「外国人患者への対応と留意点」が選ばれ,今年は最近の地球温暖化に伴う気候変動からの「災害時における周産期医療」が採択されました.

 そのなかで,このたびは会員一押しである医会報の「シリーズ医事紛争」が題材となりました.元は医療安全部会からの原稿を医会報編集部会で校正・校閲したものが医会報に掲載されています.個人的にはここ数年,医療安全部会,医会報編集部会と掛け持ちで原稿校正に携わってまいりましたので,どこかでこれを纏めてはどうかと考えておりました.若干のハードルは覚悟しておりましたが,皆様のお陰でスムーズに進みました.今回の内容に裁判事例を含みますので,委員の先生方にはいつも以上に神経を使っていただきました.また,医療安全部会の皆様にも適時ご意見を頂戴しました.今回の研修ノートは会員の皆様ばかりでなく,これから会員になろうとする産婦人科医,専修医,研修医にも意義のあるものと思います.

 最後になりましたが,ご多忙の中,お時間を割いてご執筆いただきました先生方, 校正,編集にご尽力いただきました研修委員会の皆様に深謝申し上げます.

(幹事   永石匡司   記)