(10)腎移植患者 腎移植患者3,570人で4,706回の妊娠を認め,児生存率74%,流産率14%,高血圧合併27%,糖尿病合併8%,帝王切開率57%,早産率46%との報告(Deshpande,2011)がある. 妊娠予後不良因子は,高年齢,腎移植から妊娠までの時間,2回以上の腎移植,妊娠初期Cr1.38㎎/dL以上である. 腎機能安定例では移植後1年以上経過すれば妊娠は比較的安全といえる.妊娠中は血圧管理を厳重に行い,免疫抑制剤の血中濃度を頻回にモニターする.