(2)CKD 重症度分類と妊娠中合併症リスク
- 妊娠中の腎機能障害はCKD重症度分類に基づきリスク評価を行う.日本腎臓学会『エビデンスに基づくCKD診療ガイドライン2018』のCKD重症度分類を図7に示す.
- CKD重症度分類におけるG3,G4,G5は腎機能障害が重症なほど妊娠合併症リスクが高く,腎機能低下や透析導入の可能性がある.
- CKD合併妊婦では非合併妊婦に比べて母体予後危険度,胎児予危険度後が各々5倍,2倍高かった(Nevis,2011).CKD合併妊婦では非合併妊婦に比べて,帝王切開率,早産,NICU収容率が各々3倍,9倍,16倍高かった(Picocoli,2012).