(4)2018 年版における改良点
- 現在FIGO で用いられている2018 年版で改良された点を以下に示す.なお,画像診断にルーチンでMRI 検査を使用することは推奨されておらず,超音波検査による診断が重要視されている.
- 子宮腺筋症(AUB-A)に対する経腟超音波検査による8種類の画像診断基準が提唱された.
- 子宮筋腫(AUB-L)の亜分類が改訂された.オリジナルでは筋腫と内膜,漿膜面との位置関係によりType 0-2 が粘膜下(SM:Submucosal),3-8 がその他(O:Other)と分類されていたが,Type 3(子宮内膜に入り込んでいるが100%筋層内にある)が独立した.その結果,Type 0-2 が粘膜下(SM:Submucous),3 は無表記,4-8 が粘膜下以外(O:Other)に変更された(図4,表7).
- 抗凝固薬使用に関連したAUB はAUB-C からAUB-I への変更が行われた.
- 排卵障害の原因となる可能性のある薬剤を使用中に生じたAUB は,AUB-O からAUB-I への変更が行われた.
- AUB-N はNot Yet Classified からNot Otherwise Classified に変更された.