1.施設内災害時の管理系統の確立
1)発災時には安全確認を行う.自分自身とスタッフの安全を確認し,病棟・分娩エリアの入院妊産褥婦と新生児の安全を確認する.
2)施設・病棟の被災状況を確認.
①ライフライン,医療用ガス他資機材,食料飲用水の備蓄状況の確認.
②非番のスタッフの安否確認.登院可能かを打診する(マンパワーの確保).
これらの情報を産科責任者から院内災害対策責任者に集約し,責任者は分娩を含めた医療の継続は可能か,避難(病院避難)が必要か,そして高次施設(周産期センター)の場合は,外部からの患者受け入れは可能かを評価する.
3)産科責任者(もしくは代行者)は,速やかに大規模災害情報対策システムPEACEに自施設の情報を記載し,災害時小児周産期リエゾンなど外部の災害対策担当者と情報を共有する(PEACEの入力画面下から,上記の手続きを速やかに行うのに役立つアクションカードをダウンロードできる).