1．DMAT について

1.大規模災害時に被災地に迅速に駆けつけ，救急治療を行うチーム．

2.厚生労働省が認めた専門的な研修・訓練を受けた災害派遣医療チームを日本DMATと呼ぶ．

3.日本DMATは被災地域の都道府県の派遣要請に基づき派遣される．厚生労働省が策定した活動要領に従い活動を行う．

4.DMATの活動内容は？

①本部活動：都道府県や被災地域に設置される保健医療調整本部などの本部業務， 本部業務には情報収集などのロジスティクスも含まれる．

②医療搬送：広域医療搬送と地域医療搬送．

③病院支援：本部業務支援，診療支援など．

④現場活動

⑤初期の避難所や救護所でのサポートなど

5.DMATの活動場所は？

　DMATは指揮系統を明確にして活動を行う．都道府県庁の保健医療調整本部，被災地域に設置される地域保健医療調整本部にそれぞれDMATの本部を設置し，それらの本部で集約された情報を基に，被災した災害拠点病院や一般病院で支援活動を行う．もし，自施設が被災した場合には，院内にDMATがいれば院内DMATに，また院内DMATがいない施設においては，地域保健医療調整本部内にいるDMATに支援を求めることができる．地域保健医療調整本部は，災害拠点病院や保健所などに設置されることが多い．災害医療体制は地域によって異なるため，平時より自施設が立地する地域が災害時にどのような医療体制になるのか確認しておく．