(2)母子保健従事者が外国人住民に対応する際に心掛けておくこと
1 )外国人住民の妊娠から子育てを支えるガイドブック
(1)で紹介した様々な外国語併記のコミュニケーションツールや医療通訳などの言語支援があっても,活用の方法や外国人との接し方が分からないと支援者も戸惑うかもしれない.そこで,支援者側にどのような工夫が必要か,神奈川県での事例を含めて「言葉」「文化」「情報」「連携」をカギに整理し,産婦人科・小児科や母子保健・子育て支援を担当する行政機関,地域の支援者などが利用できるガイドブックを作成した.コミュニケーションツールや便利な情報を豊富に紹介している.作成したかながわ国際交流財団のような自治体の国際交流協会は,外国人相談窓口を設置していることも多い,このガイドブックを活用し,より外国人に寄り添った支援が提供できると考えられる.
『外国人住民の妊娠から子育てを支えるガイドブック~母子保健・子育て支援でできる多文化共生の4つのカギ』
体裁:B5版 40ページ.全編カラー版
発行:公益財団法人かながわ国際交流財団
販売元:母子保健事業団
2 )外国人住民のための子育て支援サイト
以上紹介したコミュニケーションツールや支援者向けの情報は「外国人住民のための子育て支援サイト」(http://www.kifjp.org/child)から確認することができる.