◆ 電子メールの有効活用 ◆
(1) メーリングリストの概況インターネットにおけるメーリングリストの利用は、コストが安く利便性の高い通信手段として認識されている。本会メーリングリスト(以下MLと略記)も、その開設から3年が経過し、会員間の恒常的なコミュニケーション手段として認知され、安定した実績をあげてきた。しかし本年度後半には初めて本格的なコンピュータウイルスに見舞われた年となった。このウイルス問題については後述する。ML上で討議された発言数は2,696件(2月13日現在)を数え、討議された話題も臨床に即した実戦的なものから哲学的なものまで多岐にわたっている。
(2) コンピュータウイルス問題により受けた影響とその対策について
1) 今回のウイルス問題の経過と対応
今回のウイルス問題によるML脱会会員数 15名
11月26日
コンピュータウイルス(WORM_ALIZ.A)がMLにメール添付ファイルとして侵入。ウイルス未対策のコンピュータにメールを介して感染。感染コンピュータはウイルス添付メールを自動発信することで感染を拡大した。
11月28日
ML上で添付ファイルが利用できないように設定。
12月中旬
MLでのウイルス騒動はほぼ沈静化。
1月8日
MLに流れる全メールのウイルスチェック開始。(暫定的にKDDIのウイルスチェックサービスと契約)
2月下旬
ウイルスチェックサーバーを事務局内に設置。
MLが原因となってウイルスに感染したと推定される会員数 10名2) ウイルス対応策
a) ハードウェアによる対応
事務局内にウイルスチェック用サーバーを設置し、自前のウイルスチェックによりチェックコストを低減させる。
本部支部間の連絡網のウイルスチェックを行えるキャパシティを確保する。
b) ソフトコンポーネントによる対応
ML会員個々にウイルス対策ソフトの利用が必須であることをPRする。日産婦医会報2月号に“コンピュータウイルス対策のお願い”と題して記事を掲載した。また、ホームページに会員向けウイルス対策紹介ページを新設する。その内容は、対策ソフトの具体的紹介やウイルス定義ファイルのアップデートの重要性などとし、さらに、ウインドウズ、マッキントッシュ等のOSのアップデート情報提示、コンピュータウイルス関連リンク集を作成する。3) 今後のトラブル発生時の対処方法について
今後システムダウンを引き起こすような凶悪なコンピュータウイルスが作成され、MLに侵入する危険性は否定できない。そのような事態が認知された場合には、事務局の判断によりMLの一時閉鎖を暫定的に施行し、情報処理委員会において、その継続・解除を決定することとする。(3) メーリングリストの活用範囲の拡大
情報処理検討委員会では、昨年度に引き続きML活用の範囲を拡大するために、各委員会、幹事会等の本部関連のみならず本部支部間のMLを設定した。昨年度に比べてMLは頻用されるようになってきているが、利用がまだ少ない部署に対しては、MLの有効利用の働きかけを続けている。
本部支部間の通信手段としてのMLに関しては、メールアドレスの配付準備等が完了したが、年度後半に起こったコンピュータウイルス問題のために、実際の稼動はウイルス対策専用コンピュータの稼動を待たざるを得なくなった。今年度末に実現されるウイルス対策の後に本格稼動する予定である。(4) 会員メーリングリストの現況(平成14年1月末現在)
1) 登録者 847名
2) 総発言数 2,696件(H12.1〜H13.1までの発言数は1,911件)
3) 支部会員数にしめる登録者数の割合(上位3支部)
香川県(27.88%)
岩手県(25.00%)
青森県(21.74%)4) 各年代別の会員に占める登録の割合
20歳代(3.0%)
30歳代(7.6%)
40歳代(10.8%)
50歳代(9.5%)
60歳代(5.5%)
70歳以上(1.2%)5) 登録者の年代別分布
20歳代(2.1%)
30歳代(18.4%)
40歳代(34.8%)
50歳代(26.6%)
60歳代(13.9%)
70歳以上(4.1%)6) ブロック別の会員に占める登録の割合
北海道(7.2%)
東 北(10.0%)
関 東(6.3%)
北 陸(7.6%)
東 海(5.9%)
近 畿(4.1%)
四 国(8.5%)
中 国(15.5%)
九 州(5.5%)