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平成13年度 情報処理検討委員会 答申
平成14年3月 社団法人日本産婦人科医会
委員会メンバー
序
はじめに
- ホームページの充実
- 電子メールの有効活用
- セキュリティについての検討
- 産婦人科医療における電子化、ネットワーク化
- 人工妊娠中絶実施報告書等の電子化
- CD-ROM作成・音声入力システムの導入
- 事務局内の能率化
- ◆
委員会メンバー ◆
- 委員長 原 量宏
副委員長 加藤 達夫
委 員 稲葉 淳一
委 員 木戸 道子
委 員 名取 道也
委 員 永井 進
委 員 花岡 暉
- ◆担当役員
- 副会長 市川 尚
常務理事 佐藤 仁
常務理事 力武 義之
理 事 丸山 淳士
副幹事長 宮崎亮一郎
幹 事 秋山 敏夫
幹 事 神谷 直樹
- ◆ 序
◆
- 本年度は、従来からの継続事業であるホームページの充実、メーリングリストの拡充に加え、本部事務局の移転に伴う事務局内における文書管理等の効率化、会議室のAV機器の充実、懸案であったネットワークのセキュリティ強化とウイルス対策を行い、さらに電子メール利用による各種委員会の効率化と本部支部間における文書交換の効率化を目指し、各支部におけるパソコンの利用とネットワーク環境の現状調査をいたしました。
本会のホームページは、基本的には会員を対象とするものですが、最近の急速なインターネットの普及や、情報公開への流れを考慮し、一般への情報提供に関しても積極的に取り組んでいます。これまでの不妊症に関する知識等にくわえ、今年度は不妊相談センター設置施設、小規模事業所の母性健康管理に関する相談体制の整備事業の説明、および電話相談窓口一覧を新たに掲載しました。また、新聞やテレビなどによる産婦人科医療に対する不適切な報道を受けた場合等に、正しい情報を提供していくことも行っています。
事務局内の機器整備に関しましては、移転に伴いパソコンの機種更新と並行して、事務局内のイントラネットを利用し、各部署で蓄積している文書や統計データを共有、活用するための基礎を整備できました。今後、事務局内で作製する文書等の形式を統一して管理、運用していくことが重要です。本部、支部間における文書の交換、管理に関しても同様で、次年度は全国の支部におけるIT機器の導入とネットワーク化を積極的に推進していく必要があります。
最近ネットワークに対する不正なアタックや、コンピュータウイルスの被害が全世界に広がっており、昨年末本会の会員向けメーリングリストも被害に見舞われました。この事に対応し、外部からの不正なアタックやウイルス感染を回避するため、ファイアウォールの設置、ならびにメールサーバーへのウイルス対策ソフトの導入等を行い、さらに会員に対して、セキュリティならびにウイルス対策の重要性を啓発しました。
産婦人科医療の電子化、ネットワーク化に関しまして、平成10年度から香川県において“日母標準フォーマット”に基づく電子カルテのネットワークが稼働していますが、本年度に全く同じ規格による電子カルテネットワークシステムが、石川県において導入され中核病院を含む7施設が接続されています。このほか山梨県、川口市、熱海市においても同規格のシステムが導入されており、今後これらの施設を相互に接続することにより、全国規模での展開が期待できます。モバイルによるハイリスク妊婦の在宅管理システムも、これらのネットワークと接続可能ですので、今後全国の家庭と医療機関をネットワークにより一体化していくことが大きな課題と思われます。
現在、厚生労働省、経済産業省を中心として、医療ITに関するプロジェクトが推進されていますが、その中において本委員会の活動は非常に注目されております。
最後に本委員会に対する、執行部、事務局、各委員のご努力に心より感謝し、今年度と答申の言葉といたします。
(情報処理検討委員会委員長・原量宏)
- ◆ はじめに
◆
- IT(情報技術)のネットワーク化の重要性が意識された一年であった。メールを介して情報交換を行うこと、ホームページを通して情報提供・情報収集を行うこと、その便利さの恩恵に預かるためには、コンピュータウイルスへの対策も万全にしていなければならない。本年度、会員メーリングリストはコンピュータウイルスに見舞われた。そのことをきっかけに会員への啓発、サーバーの強化を重点的に行った。また、電子カルテのネットワーク化は、同規格のシステムで導入されつつあり全国規模での展開が期待できる。
- その他、従来からの継続事業であるホームページの充実、メーリングリストの拡充に加え、本部事務局の移転に伴う事務局内における文書管理等の効率化、会議室のAV機器の充実、従来から懸案であったネットワークのセキュリティ強化とウイルス対策を行い、さらに電子メール利用による各種委員会の効率化と本部支部間における文書交換の効率化を目指し、各支部におけるパソコンの利用とネットワーク環境の現状調査をした。産婦人科医療の電子化、ネットワーク化に関しても、最新情報を入手し、今後の課題・問題点を検討してきた。