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セキュリティについての検討

(1) ファイアウォールの管理保守

 インターネットの生い立ちは軍事用であった。やがてこの方法が一般的に使われるようになったときは、善意の人たちが基本的な構成メンバーであるとして、その通信プロトコルであるTCP/IPにはセキュリティ機能がないまま広く応用されていった。しかし、ここ数年のインターネットの発展は当初の予想を遙かに上回って広がり、世界的なレベルでの通信手段となってきた。そうした中で、程度の違いこそあれサイバーテロのごとき行為が、頻繁に起こるようになってきた。このような行為が行われる目的は、テロリストにとっては騒ぎが大きいほどいいわけで、個人より組織が狙われやすいのは当然である。そこで本会もサイバーテロに対する防御について充分検討していかなくてはならない。

 最近ホームページの改竄やデータの盗難・消去などのクラッキングが横行しているが、幸いにも本会システムは大きな被害を受けていない。しかし、今後攻撃対象とされる危険性も増えているため、これら外部からの不正アクセスを避けるために昨年度ファイアウォールサーバーを設置した。本年度はこのサーバーの機能を強化するとともに引き続き管理保守を行った。

 さらに、万が一に備えてホームページのデータは定期的にMOにバックアップしている。

(2) ウイルスチェックの管理保守

 コンピュータウイルスの感染経路として電子メールが大部分を占めるようになってきた。本会のようにメーリングリストの会員数が増えてくるとメーリングリストを介してウイルスが瞬時に広がり会員のコンピュータに大きな損害を与える機会も増えてきた。本委員会でもこのようなことを危惧していた折り、メーリングリストを介して自己増殖型のウイルスが配信されてしまった。

 個々の会員がウイルス対策ソフトを導入するなどの措置が重要であるが、本会のメールサーバーも、一時的な措置としてプロバイダのウイルスチェックサービスを介してウイルスチェックを行う対策を直ちにとった。さらに、ウイルスチェック機能を強化するために医会に独自のウィルスチェックサーバーを導入してウイルスを駆除するようにした。

 今後も新種のウイルスが次々と登場するため、ウイルスチェックは最新のウイルス情報に基づいて行われなければならず、その管理保守は極めて重要である。

(3) 統合された文書管理とセキュリティ

 本会内部と外部特に支部との間で文書のやり取りをする際の文書管理やセキュリティの問題が検討された。外部的には、改変されることのない鍵のかかるPDFファイルで文書の定型化をすることが良いとの意見が出された。

 内部的には、常務理事会や各委員会がネットワークを活用して経費削減・能率化を図ることが検討された。特に事務局内での本格的なコンピュータ利用をめざすには、ファイルサーバー上の文書が統一され能率的な整理や管理が必要になる。まずは、事務局で作成する文書の統一化を目指してゆくことを総務部と協議した。