会長挨拶

　令和3年の4月から青森県産婦人科医会会長に就任しました。
　平成21年4月から2期4年間日本産婦人科医会青森県支部長と機構改変により、青森県産婦人科医会会長を務めましたので、８年振りの再登板となりました。
青森県産婦人科医会は、公益社団法人日本産婦人科医会の連携・下部組織として、母体保護法指定医を中心とした産婦人科医師で構成され、母子の生命及び健康を保護するとともに、思春期から老年期に至るまでの女性の一生涯にわたって、その健康を保持・増進を図ることや安心・安全な産婦人科医療の提供などを目的として活動をしています。具体的には、思春期保健や性教育講習、性暴力被害者支援、周産期メンタルヘルス対策、医療安全対策、市民公開講座やがん検診、医療保険など、行政や医師会との連携を通して本県の産婦人科医療の確保・拡充を目指し、産婦人科医師として学術や日常診療に取り組んでいます。
　本県も近年人口減少が著しく、年間分娩数も8000件を下回る状態となってきました。しかし、分娩に対応できる施設の減少はそれ以上に厳しい状況にあります。地域で安心してお産が出来る環境を守るとともに、産科医療に携わる産婦人科医師の勤務状況改善も図っていくことが必要になっております。本県産科婦人科学会とも協力して対応を検討していきたいと思います。
　本県産婦人科医会の会員数は現在90名弱と、残念ながら東北6県で最少です。これから若手の産婦人科医師にも積極的に入会してもらい、力を合わせて青森県の女性に対してより良い産婦人科医療の提供を目指すとともに、会員の先生方に有益な情報を発信していきたいと考えています。
　なお、本県では長年に亘り学会と医会の合同の組織として、青森県臨床産婦人科医会として活動をしてきました。しかし、本来は別の組織ですので活動上色々と不都合が生じてきました。そこで、将来的にそれぞれが独自に活動しやすくなるように、学会と医会を分離する方向で検討しています。

青森県産婦人科医会 会長

田中 誠也