会長挨拶

長野県産婦人科医会のホームページにアクセスいただきありがとうございます。

　長野県では、診療活動を中心とした医師の集まりである長野県産婦人科医会と、学術活動を中心に行う長野県産科婦人科学会が密接に連携して、産婦人科医療提供体制の維持、産婦人科医療の向上、産婦人科学の発展に努めています。長野県の産婦人科医の殆どが両会に所属しており、役員も多くが兼任となっているため、これらの業務は両会を合わせた信州産婦人科連合会という組織で運営しています。

　我々産婦人科医の最大の使命は長野県の産婦人科医療を守ることです。特に産科医療では、総合周産期母子医療センターである長野県立こども病院と信州大学医学部附属病院を中心として、県内各所に8か所の地域周産期母子医療センターが配置され、長野県全体をカバーしています。さらに1次施設として開業医の先生方が居て、搬送が必要な時は、すぐに高次医療機関が対応する体制になっています。この連携体制が確立されているため、どんなに重症な患者でも長野県内でしっかりと対応可能となっており、他県に搬送することは殆どありませんのでご安心ください。

　信州産婦人科連合会では日進月歩の医学の進歩や発展にも遅れを取らないように、学術集会や研究会、講演会などを主宰して会員の自己研鑽を図るとともに、市民公開講座などを開催して、地域住民の皆さんにも疾病の早期発見や予防、健診の重要性などの知識を深めていただくように努力しております。

　産婦人科は妊娠出産だけでなく、思春期から後期高齢者に至るまで、女性の一生に深くかかわっています。是非かかりつけ医を持っていただき、気軽にご相談いただければと思っております。

　現在も日本では、地方の産婦人科医不足は深刻な状況が続いています。長野県も同様で、産婦人科医が少なくて困っている地域もございますが、我々は良質な産婦人科医療提供体制を維持・継続するために、これからも精一杯頑張りたいと考えておりますので、ご協力とご支援をどうぞよろしくお願いいたします。

長野県産婦人科医会会長
信州産婦人科連合会副会長

金井　誠