中央情報室

 

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〔本年度新規事業は斜字

 

[10]中央情報室
 平成10年度より、日母事務局内にWorld Wide Web(ホームページ)とMail サーバーを設置した。会員に必要な情報を提供するだけでなく、一般に対しても本会の活動をよりよく理解してもらえるようホームページを提供し続けている。その結果、ホームページのアクセス件数は約300件/日以上に達している。また、会員間のコミュニケーションの手段としてメーリングリストを設置、意見交換を行うばかりでなく、広報委員会と協調して、日母医報特集に会員の声を反映している。これらのシステムをさらに充実し、会員へのサービス向上、一般に対する日母の活動内容の理解を深めることを図りたい。
 さらに、これらのシステムを利用し、日母役員間、各委員会、支部との有機的な連携を、早期の段階で実用化したい。

 

1.ホームページの充実
日母ホームページは、基本的には、会員のみならず、一般に内容を公開するという姿勢を打ち出している。内容を定期的に更新し、できるだけ最新の情報を提供する努力を行っている。今年度は、各委員会や部会等に積極的に参加し、最新の情報をより迅速に日母ホームページや日母メーリングリストへ提供できるような流れを作りたい。
(1)会員の情報ニーズの探求
 1)医事紛争に関する情報
医事紛争等については、すでに原告側が早くからインターネット等を利用したデータの蓄積や情報交換を行っている。今後はむしろある程度公開を行うことにより、逆に医療における予見不能あるいは事前に回避不可能なこともある点などについて、それとなく理解を図る方がむしろ情報公開の時代に則したやり方と考えられる。医事紛争については、会員の関心も高く、前述のような点からも医事紛争対策部と協力して、ホームページに公開できる内容を検討する。
 2)緊急性の高い情報
緊急性の高い情報の選別、ホームページに載せるまでの確認手段等に関しては、各委員会・部会-->幹事会-->総務・情報担当常務理事又は常務理事会(理事会)経由で確認の後、搭載することになった。今後はそのシステムを円滑に運用するように図る。
(2)非会員の情報ニーズの探求
 1)産婦人科医から提供するお役立ち情報
女性保健と連携を図り、不妊症に関する知識、不妊相談所、「母性健康管理指導事項連絡カード」等、一般への啓発活動を行ってきているが、今後もこの活動の充実を図る。
勤務医部との連携による、医学部学生向けの研修病院案内の継続を図る。
今後も、非会員に日母の活動について広く理解してもらうための情報提供、また産婦人科医として提供できる役立つ情報を更に各委員会・部会と検討する。
 2)広報活動に関する情報
日母医報は日母の機関誌として、会員への重要な情報提供の手段である。広報委員会・部会においてこれまでに蓄積されてきた経験を活かしてホームページのコンテンツ作りに積極的に参加してもらい、非会員向けの情報、日母の活動内容をより良く理解してもらえるような、内容のさらなる充実を図るよう、広報委員会・部会と連携を行う。そのために、今年度は広報委員会と情報処理検討委員会との合同委員会を開く。
2.電子メールの有効活用
郵便、ファクシミリに変わっての電子メールの活用について検討を行う。
(1)本部役員との活用
情報処理検討委員会では、委員会の案内、出欠の返事、委員会の事前討議等について電子メール(メーリングリストを含む)を活用している。これを、幹事会、常務理事会、理事会、また各委員会でも活用していく。
(2)支部との活用
各支部における現状調査の結果を踏まえ、各支部への連絡、問い合わせ等に活用する。
(3)日母メーリングリストの活用
 1) 日母メーリングリスト
開設して1年以上が経過した。会員間のコミュニケーションの一環として、さらに参加者を増やすよう働きかける。各委員会・部会その他、一般公開には支障のある内部的問題等については、メーリングリスト等の活用を積極的に図る。
医療保険制度を取り巻く環境の変化は急激であり、その対応の迅速さが求められている。社会保険については、会員の関心が高く、メーリングリストを利用してその運用に関して情報を提供していく。
 2)その他のメーリングリスト
今年度は各委員会・部会に対して、メーリングリストを常設し、委員会等の情報交換の場を広げ、会議の充実を図る。
3.周産期医療情報のネットワーク化
香川県においては周産期医療のさらなる向上をめざして、平成10年10月より県のモデル事業として、香川医大と小豆島内海病院、坂出市立病院、県立津田病院を常時ISDN回線で結ぶ周産期ネットワークが稼働している。本ネットワークにより4施設が周産期医療情報を共有することにより、地域におけるハイリスク妊娠の管理に良好な成績がえられている。本ネットワークシステムは“日母光カード標準フォーマット”に準拠しており、光カードを介して高知医大の地域周産期医療システムとの情報交換も可能である。今後、周産期医療情報のネットワーク化を病院間のみならず、一般診療所への普及を図ることが重要な課題である。また香川医大においては、画像を中心とした遠隔診断システム、および次世代超高速ネットワークの運用、研究が進められているが、これらのすべては周産期ネットワークの実績に基づくものである。今後はさらにすべての診療科を対象とした電子カルテのネットワーク化に取り組む必要がある。
4.CD-ROMの利用
CD-ROMによる情報配布やバックアップなどの利用を促進する。また、昨年度行われた、日母大会・日母創立50周年式典に関してCD-ROMを作成する事業を継続して行う。
5.各支部における現状調査と利用促進
平成9年度の調べでは、多くの支部において、機器はあるものの電子メールを利用して連絡を行うことはできない状態であった。しかし、昨年度の本委員会の調査結果から、電子メールを全く利用できない支部が7支部だけであり、何らかの形で電子メールを利用できる支部は28支部ということで、約半分の支部でこの手段を使用できることが判明した。今年度は、通信可能な支部とのネットワークについても検討する。さらに、この事業を継続して各支部に本システムの導入を図る。
6.医療情報開示への支援
日本医師会の「診療情報提供に関する指針」を受け、情報処理・管理の面から、医療対策部、医事紛争対策部と連携をとりつつ検討する。
7.人工妊娠中絶実施報告書の電子化
昨年度、厚生省は電子媒体を用いた各種報告書の作成を許可したが、その実務的な部分について具体的な方針を打ち出していない。そこで、中央情報室としては昨年度中期より、電子媒体を用いた人工妊娠中絶実施報告書に関して、現状とシステムの実際をどのように構築していくか検討した。本年度は、このシステムの具体的な運用方法に関して、厚生省・日本医師会へ具体的なシステム導入への指針を提示していくよう検討する。
8.日母事務局の能率化
日母事務局内の能率化を図ることによって、日母事業をよりスムースに運営できるようにする。
(1)事務局内のイントラネットの有効利用
日母事務局内にLANが構築された。各部署で蓄積しているデータを各職員が個人的に管理することは重要であるが、それぞれのデータをサーバーに共有し活用できる形とし、各部署間の有機的な連携を図ることはさらに重要なことである。そのために、サーバー内にこれらのデータを管理できるようなスペースを設け、各人が有効利用できるように図る。
(2)各種アンケート調査についての検討
各部で行われているアンケートの集計は、事務局内での処理作業を行うことがのぞましい。作業を円滑に進めるために、アンケート作成の段階から各部と協力していく。
9.セキュリティについての検討
情報処理に関するセキュリティについて検討する。
10.委員会
情報処理検討委員会を存置する。

 

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