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〔本年度新規事業は斜字〕
- [11]献金担当連絡室
- 「新しい生命が生まれ、その誕生にかかわる人々に喜びの心の一部を障害児にも分けてください」と障害児へ思いやりとやさしさの心をむけてもらうよう国民に訴えてきた。おぎゃー献金が訴える活動の成果として、近年の障害者の積極的な社会への登場がある。「障害は身体的特徴で、不便ではあるが不幸ではない」とする彼らの主張を十分に尊重できるまでに日本社会が成熟してきた結果であろう。
一方今までのおぎゃー献金活動が健常者への広報が中心であったために、障害児・障害者およびその家族・団体に対しての係わりが稀薄ではなかっただろうか。献金を配分するとともに我々産婦人科医と障害児・障害者間のよりよい相互理解を成し遂げるために、おぎゃー献金の果たすべき役割と可能性は無限にあると考える。
以上のことから本年は以下のような事業を(財)日母おぎゃー献金基金と協力して行う。
- 1.日母会員活動
(1)障害児・障害者団体の活動情報の収集と交流
- 障害児・障害者団体の活動情報を全国的にアンケート調査を行い、その結果を検討した上で、日母おぎゃー献金基金や日母会員が障害児・障害者団体にどのようなアプローチができるかを検討する。
- (2)日母おぎゃー献金協力会員メーリングリストの作成
- 日母おぎゃー献金ホームページに付随する日母おぎゃー献金協力会員メーリングリストを形成し、全国の会員に献金活動の成果や苦労を報告してもらうとともに、献金活動への意見交換を積極的に行う。
- (3)おぎゃー献金広報文書の作成
- おぎゃー献金運動の精神を日母会員はもとより、妊産婦・医療従事者・一般社会に知ってもらうために、たびたび配布できる文書を作成する。
- (4)勤務会員および未協力会員への協力要請
- 新しい会員や、おぎゃー献金運動に理解不十分の会員に、おぎゃー献金運動を理解してもらい、次の世代につながる行動をしてもらうために、正しい理解と協力を要請する。
- (5)日母会員協力態勢の維持・強化
- 日母支部よりの献金ルートの維持をはかり、従来通りポスター、献金ニュース、献金袋、領収書、献金箱、献金シール、献金のしおり、献金ミニパンフレット、ミニパンフレット付郵便振替用紙、郵便振替用紙入れなどを作成配布する。
- (6)大病院の協力態勢の維持・強化
- 郵便振替用紙による献金方法を推進する。病院管理者等におぎゃー献金協力依頼の説明文書を(財)日母おぎゃー献金基金よりダイレクトに送付し要請する。
- (7)日母産婦人科大会開催時に、「おぎゃー献金のしおり」、「献金ミニパンフレット」等を大会参加者に配布し、さらに支部長会や総務担当者連絡会にも配布し、会員への協力を要請する。
(8)「おぎゃー献金推進月間」
- 10月の「おぎゃー献金推進月間」には、全国的に産婦人科病医院窓口で献金を推進するとともに、思いやりと助け合いのおぎゃー献金精神を知ってもらうためのPRをする。
- (9)おぎゃー献金推進キャンペーンは、各地の反響を見て、今後の発展性について検討する。
(10)研究費配分先の研究成果の報告
- 本年開催される北海道支部主催の日母産婦人科大会において、日母おぎゃー献金研究費配分による研究の成果の発表については検討する。
- (11)「全国日母支部献金担当者連絡会」
- 全国日母支部献金担当者の意見を聴し、日母会員協力体制を確立する。
- 2.対外活動対策
(1)障害児・障害者団体とのメーリングリスト掲示板の作成
- 障害児・障害者およびその家族や団体のホームページに積極的にリンクを置き献金活動の広報を行う。またメーリングリスト掲示板を形成し、障害児・障害者関係からおぎゃー献金への要望など広く意見交換を行う。
- (2)おぎゃー献金ホームページの積極的活用
- おぎゃー献金ホームページを通じて、日母おぎゃ−献金の活動の広報、心身障害児への理解と協力。妊産婦、子供たちへの社会のやさしさと思いやりを積極的に訴える。
- (3)一般社会へのおぎゃー献金運動のPR
- おぎゃー献金の運動を報道機関に伝え、障害児の実状をマスメディアに流し、障害児と日母のかかわりを報道してもらうとともに、日母おぎゃー献金の運動と精神を認識してもらう。
- (4)(財)日母おぎゃー献金基金に協力している妊産婦誌“はじめまして”(旺文社発行)の編集、取材に協力。おぎゃー献金の記事を掲載し、妊産婦におぎゃー献金と障害児への理解を訴える。
(5)行政、関連団体、協賛団体への働きかけ
- 関連機関に対し、おぎゃー献金運動への日頃の協力を感謝し、さらに一層の積極的協力を依頼する。たとえば日本産科婦人科学会の総会開催時に、「おぎゃー献金のしおり」、「献金ミニパンフレット」等を学会参加者に配布し、おぎゃー献金運動への協力を要請する。
- (6)新聞、雑誌関係者におぎゃー献金の事業の目的ならびに脳性麻痺や心身障害児についての理解を得るために懇談の機会を考える。
3.国際的活動対策
- 「インドネシア児童福祉基金財団」「ユニセフ」「大韓家族計画協会」等海外団体との連携を継続し、協力関係を維持する。さらに本邦で開催されるおぎゃー献金関連国際学会等に協力し、おぎゃー献金運動を広く世界に知ってもらうよう努力する。
- 4.献金配分
- 施設、小口、研究費配分に対し厳正かつ厳密なる審査を行い、全国から集まった浄財を適切に配分する。
- 5.委員会
- 以上の事業を円滑に遂行するために献金委員会を存置する。
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