平成16年度 情報システム委員会 答申

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□ 名簿



□ 電子会議についての検討






【参考】

2. 電子メールの有効活用

 今年度は昨年度に引き続き、各種メーリングリストを維持・管理するとともに、本部−支部間の連携を緊密化するために電子メールの有効活用を促進し、事務連絡の簡便化を図った。
 また、医療対策部で行った「IT病院・診療所における情報技術(IT)と医療情報データベースの活用状況に関するアンケート調査」で、会員メーリングリストについての設問も加わった。

(1) 本部役員等との活用

 本部役員間の事務連絡や依頼原稿等も電子メールで送付されることにより、その後の作業の時間短縮・経費削減につながり非常に有用である。本部役員においても、この電子メールによる情報交換があたりまえに行われるようになってきた。ただし必ずしも全員が電子メールを活用している状況ではなく、更なる普及のために継続的な努力が必要である。

(2) 支部との連絡業務に関する活用

 今年度は、1.全ての支部に対して電子メールによる連絡が可能になること、2.現在は本部から支部への情報伝達が主になっている状況から、支部から本部への情報伝達の拡充を図ること、の2点を中心に検討した。昨年度から、本部から支部へ送付する書類(月例連絡)を郵送と並行して電子文書でも送付しているが、電子メールの使用できない支部に対して重点的に働きかけを行った結果、昨年度末現在37支部に送付を行っていたものが、平成16年1月には関係各位のご協力により全ての支部に送付できる状況となった。
 支部から本部への情報伝達については、支部から本部への月例連絡も電子メール化すること、およびメーリングリストを積極的にアンケート調査等に利用すること等を検討してきた。これらの細部については更に調整が必要と考えられるが、来年度においていくつかの試行を行い、順次実現させていく方向で検討を進めている。

(3) メーリングリストの活用

1) 会員メーリングリスト

 会員メーリングリストが開設されて4年が経過し、メーリングリスト登録会員数も2003年6月に、1,000名を突破した。これは日産婦医会会員のほぼ10%に相当する。今年度、本メーリングリスト上で討議された話題としては、新生児の割礼、子宮下垂、医療関係者の喫煙率、STSの公費負担、風疹再感染の問題、淋菌による親子感染、 頸管縫縮糸の遺残、多胎妊娠と不妊症治療、手術後肺塞栓防止、硬膜外麻酔について等々、多岐にわたっており、本メーリングリストが「会員間の相互扶助的情報共有の場」として定着していると思われる。メーリングリストに参加する会員数が増加するほどその内容が充実していくと期待されるので、今後とも参加会員数を増加させるよう努力していく必要がある。
 稼動状況については、サーバーコンピュータの不調による短期間の停止以外は順調に稼動した。今年8月にBlasterという名称のコンピュータウイルスが世界中の多くのネットワークに障害を起こしたが、本会メーリングリストにおいては重大な問題は生じなかった。これはサーバーコンピュータへの対策およびメーリングリスト会員各自による対策が充実してきたことによると考えられるが、今後とも継続して、十分なセキュリティ対策の重要性を啓発していく必要がある。
 また特記すべき事象として、本メーリングリストにおいて、会員から「アンケート調査」(1件)や「求人」(2件)の媒体として利用する試みが行われたことがあげられる。本メーリングリストは、前身の日母ネットが「会員間の相互扶助的情報共有の場」を形成することを目的に創設され、本メーリングリストに移行した後も、主として産科婦人科臨床に役立つ情報共有の場として機能してきている。そのため、これらの発言に対しては違和感を覚えた会員が多かったようであるが、本メーリングリストに参加する会員数が増大し、ニードが広がってきていることを示しているとも考えられる。
 今後は、これらのニードに対し単純に規制するだけではなく、本メーリングリストとして柔軟かつ明確なポリシーを持って、会員のニードの変化に対応して運営していく必要があると考えられる。

2) 会員メーリングリストについて(医療対策部の調査結果より)

 Q.医会でメーリングリストを運営していることを知っていますか

 参加している   30.7%
 知っているが参加していない    39.4%
 知らない   29.2%
 無回答   0.7%

 

 

 

 

 

 

3) 委員会・部会におけるメーリングリストの活用範囲の拡大

 日本産婦人科医会委員会・部会におけるメーリングリストの活用も進んできている。すでにほとんどの委員会と部会に対してメーリングリストが準備されているが、各委員会や部会の状況によりその活用度にはまだ差が認められる。本部役員の項でも述べたが、メーリングリストの活用に関しては、個人個人により大きく利用度が異なっており、特に委員会や部会の長がメーリングリストに理解を示さない場合、その会での利用が低調であることが多いと思われる。今後も、まだメーリングリストを活用していない各委員会・部会等に対して、メーリングリストを利用してもらえるよう啓発を続ける必要がある。
 次の13のメーリングリストを運営している。幹事会、研修委員会、医療安全・紛争対策委員会、医療対策委員会、勤務医委員会、社会保険部、社会保険委員会、女性保健委員会、先天異常委員会、情報システム委員会、有床診療所検討委員会、診療所、病院。

4) 日産婦医会メーリングリストの現況(2004年2月末現在)

  • 登録者  1,160人  過去1年間で194人増加
  • 総発言数  4,154件  過去1年間で 789件
  • 支部会員数に占める登録者数の割合(上位3支部)
     青森県  36.6%
     岩手県  28.3%
     香川県  26.9%
  • 各年代別の会員に占める登録の割合
     20歳代  2.7%
     30歳代  9.8%
     40歳代  14.2%
     50歳代  12.9%
     60歳代  8.0%
     70歳代超  2.4%
  • 登録者の年代分布
     20歳代  1.6%
     30歳代  16.7%
     40歳代  34.2%
     50歳代  29.1%
     60歳代  12.2%
     70歳代超  6.3%
  • ブロック別の会員に占める登録の割合
     北海道  9.2%
     東 北  13.6%
     関 東  9.0%
     北 陸  9.6%
     東 海  8.2%
     近 畿  6.0%
     中 国  11.3%
     四 国  17.2%
     九 州   8.4%